岩手県防災士会

青森県むつ市防災士会と合同で大船渡市林野火災現場を視察

当会の活動2025年08月21日

令和7年8月21日(木)、青森県むつ市防災士会と合同で、大船渡市綾里地区等林野火災の現場の視察を行いました。
参加者は、青森県むつ市防災士会から峰雅夫支部長等4名、当防災士会から清水上理事長と大船渡市の防災士近藤和子氏の合計6名。2人の現地ガイドから綾里地区を中心に代表的な林野火災の現場を案内して頂いた。
ガイドから出発前に越喜来(おきらい)公民館で、以下のような概要説明を受けた。
1 湾の反対側の脚埼(すねざき)地区から越喜来地区に昼夜を問わず飛び火していた。飛び火する火の粉が美しくもあり気味悪かった。このような経験は2度としたくない。
2 大船渡市内は林野火災の煙が漂い、国道45号線は昼夜を問わず大渋滞していた。
3 自衛隊や消防関係の大型ヘリによる消火作業が行われたが、山火事を消すことより民家が燃えないように民家周辺に散水していることを初めて知った。散水による人的事故を防ぐために地区全員を避難をさせるための安否確認が大変だった。

との説明を聞き、TVや新聞報道では知りえない貴重な体験談を聞くことができた有意義な研修でした。

 

林野火災で焼けた杉。製材しても商品価値はないとのこと(左写真)  

下草や落葉が焼けて杉の根本が焼けた状態。表皮が焼けているので水や養分が吸えず、いずれ立ち枯れするとのこと(右写真)