草の根で防災力向上 25日に日本防災士会県支部発足
日本防災士会県支部は25日に発足する。災害発生時は民間の防災リーダーとして救命救急、避難所運営で行政やボランティアと協働。
平常時は防災・減災の啓発や技術向上を図る。県支部は地域事情を熟知する郵便局長や役場職員、元消防職員ら職域を超えた約100人でスタートし「草の根」の防災力向上を目指す。
支部設置は東北では青森、宮城に次ぐ3番目で、県央、県南、沿岸、県北に分室を開設。防災士間のネットワーク化を図り、災害発生時に組織的に活動できるよう備える。
日赤県支部や消防署などと連携し救急講習を行うほか、図上訓練などで技術力向上を図る。自然災害、災害文化、防災の最新技術も学び、減災への啓発も推進。若年者の防災士資格の取得・普及にも努める。
昨年は二度の大地震が県土を襲った。被害低減に向けた日常的な取り組みも求められており、県支部を発足させる機運が高まっていた。堀岡正康支部設立準備委員長は「日ごろから地域住民同士が顔の見える関係を築くことが大切。『草の根』の防災力を高めたい」と強調する。
防災士資格を持つ一関市宮坂町、一関台町郵便局の境真局長は「郵便局職員は、お年寄りの一人暮らし世帯などを把握しており、災害事に地域貢献ができる」と力を込める。
大谷陽一郎県総合防災室長は「県や市町村などと連携を深め、県民の安全安心を守る力になってほしい」と期待する。
日本防災士会県支部の設立総会は、25日午後1時半から盛岡市志家町のサンセール盛岡で開かれる。
(2021年 3月 29日に移転しました)
株式会社フロムいわて内 防災士会岩手県支部事務局担当
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